フランテック法律事務所

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倒産問題について

倒産に関する点につきアメリカと日本では破産法に対する考え方が異なりますので、以下の記述をそのまま日本のベンチャー企業に適用できるかは問題ですが、アメリカにおけるベンチャー企業の倒産に関する興味ある記述を以下に掲げます。アメリカにおけるリーガル・セキュリティの例として興味あるものです。

ビジネスとして最も好ましからざる事態に関する法律である破産法についてもいかに最大限利用するか、という発想を持つことの重要性が説かれています。ジェフリー・A・ティモンズ著―千本倖生=金井信次訳「ベンチャー創造の理論と戦略」(ダイヤモンド社)(1997年2月)597−598ページ(第17章)から引用。

「問題を抱えたベンチャー企業のトップ・マネジメントのほとんどが破産法を正しく理解していないことは、大変残念である。彼らにとって、倒産は事業失敗の汚名を着せらる最後通告である。しかし簡潔に言って、破産法は企業が清算された場合の債権者の優先順位を規定しているにすぎない。
破産法は企業の清算に加え、再建についても規定している。債権者にとって破産の手続きは債権の一部の回収を確保する方策であり、率直なところ、できるだけ回避したい法的手段である。したがって、破産法の適用以前に協議の意思を示す場合が少なくない。起業家は、破産の局面を堅実に利用することにより、再建交渉の盾とすることが可能であることを十分に考慮すべきである。
この章の後半では、起業家が破産法の煩雑性、優先順位の不利を逆手にとり、ベンチャー企業再建の過程の一部として、いかに最大限利用できるかを、アメリカにおける破産法の観点から検討する。」
なお、ベンチャー企業の倒産ではありませんが、最近話題になった会社更生法により会社更生の申立をした「京樽」の事例もリーガル・セキュリティの観点から興味があるものです。京樽の支援企業にとっての債務負担はM&Aをかけた場合に比べてはるかに軽くなっており、この事例では京樽は支援を受けるために「会社更生法」をある意味では積極的に利用して会社再建の道を選択したものということができます。(日経流通新聞1997年4月3日1面記事を参照)
リーガルリスクマネジメント・リーガルセキュリティの観点から、具体的な有限会社・株式会社の倒産に関して法律上どのように会社を法律的に守るかに関しては、村松謙一著『(改訂新版)こうすればゼッタイ倒産しない(株式・有限)会社になる』(専門弁護士が書いた完璧に会社をガードする法律テクニック)(オーエス出版社)(1996年)が参考になります。会社経営者としては一度は読んでおいて下さい。 上記の弁護士村松先生の著書の「プロローグ」(7−8ページ)から倒産に関する弁護士の使い方に関する部分を少し長くなりますが引用しておきます。
「会社を経営危機から救う『専門弁護士』
さて、会社が経営危機に陥ったとき、『危機から会社を救うためにはどうすべきか』を考えることにそれほどの意味はありません。『会社を経営危機に陥らせないためにはどうすべきか』を考えるのが正しい考え方です。 その実践方法は、私にいわせれば簡単なことです。
倒産や、特に会社再建事件を多数手がけてきた弁護士を顧問の1人に加えるのです。そして彼の体験を踏まえた指導を常日頃受けておくのです。お茶を飲みながらでも、ゴルフをしながらでも、普段のなにげない会話の中にいろいろと反省する材料が見え隠れしているはずです。
この点、日本の経営者の方々は、まだ、弁護士のつかい方があまり上手でないように見受けられます。
体調を崩してから医者に駆け込むのではなく、普段から健康に気を配り主治医に相談するように、弁護士(再建事件専門弁護士)に相談すべきです。弁護士はその職業柄、新規経営戦略、海外進出、社会・経済情勢などについて、経営者とは違った意味での広い情報や知識、判断力を備えています。
これらの視点と経験と情報をもっている弁護士が、月あたり5万−10万円前後の顧問料であなたの側についてくれるとすれば、これほど心強いことはありません。不幸にして会社が経営危機に陥ったときでも、手際のよさをみせて、会社を再びよみがえらせるのに力を貸す者もまた弁護士であることは、記憶にとどめておいていただきたいものです。」

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